こんにちは。
こんまり®︎流片づけコンサルタントの池田やよいです。
片づけのご相談を受けていると、
「収納が苦手なんです」
「どうやって収納したらいいのかわからなくて……」
「収納グッズを買ってみたけれど、うまく使いこなせません」
というお声をよくいただきます。
収納というと、
「今持っているモノを、どうやってうまく入れ込むか」
と考えてしまいがちですよね。
でも、本来の収納の目的は、モノを隙間なく詰め込むことではありません。
今の自分が大切にしたいモノを、これからの暮らしの中で気持ちよく使えるように整えてあげること。
そして、
大切なモノが、ゆっくり休める場所をつくってあげること。
私は、それが収納だと思っています。
収納は「モノのお家」をつくること

たとえば、学校の教室を思い浮かべてみてください。
教室に入ったら、机も椅子もなく、みんなでぎゅうぎゅうに詰め込まれていたら……落ち着きませんよね。
それよりも、一人ひとりに机と椅子が用意されていて、
「ここが自分の席」
と決まっていたら、安心して過ごせると思います。
モノも同じです。
大切なモノを、空いているところに無理やり詰め込むのではなく、
「あなたの場所はここですよ」
と、それぞれに居場所をつくってあげる。
そんなふうに考えると、収納が少しやさしいものに感じられませんか?
だから、収納はそれほど難しくありません。
たくさんの収納テクニックを知らなくても大丈夫。
いくつかの基本を押さえるだけで、収納はとてもシンプルになります。
まずは「大切なモノだけ」が大前提
収納の前に、一つだけ大切なことがあります。
それは、
収納するモノが厳選されていること。
ときめくモノ。
好きなモノ。
今の暮らしの中で役割があるモノ。
「これからも一緒に暮らしたい」と思えるモノが残っている状態です。
反対に、
「いつか使うかもしれない」
「なんとなくまだ使える」
「捨てるのはもったいない」
という理由だけで残っているモノがたくさんあると、どんなに収納を工夫しても、うまくいかないことがほとんどです。
収納は、モノをパズルのように入れ込む作業ではありません。
大切なモノを、大切に使うためのもの。
だからこそ、まずは「何を残したいか」を決めることから始まります。
収納の基本① 仲間ごとに集める

モノを厳選したら、次に大切なのが、
仲間ごとに分けること。
たとえば、
文房具は文房具。
薬は薬。
タオルはタオル。
同じ用途のモノ、同じ種類のモノを仲間としてまとめます。
そして、できるだけ
同じ仲間は、同じ場所に集める。
これが収納の大きなポイントです。
あちこちに分散していると、
「一体、どれくらい持っているんだろう?」
「どこにしまったっけ?」
と、探すことが増えてしまいます。
でも、仲間ごとに一か所に集めておけば、
「ここになければ、我が家にはない」
と判断できます。
探し物をする時間も減りますし、家族と暮らしている場合も、「どこにある?」と聞かれることが減っていきます。
収納の基本② 立てられるモノは立てる

次のポイントは、
立てて収納すること。
立てることで、上から見たときに全体を見渡しやすくなります。
何がどこにあるのか。
どれくらい残っているのか。
それが一目でわかりやすくなります。
たとえば、モノを重ねて収納すると、下にあるモノは見えません。
すると、
「まだ持っていたのに、また買ってしまった」
ということも起こりやすくなります。
立てて収納すると、持っているモノを把握しやすくなり、取り出すのも戻すのもラクになります。
収納の基本③ 畳めるモノは畳む

衣類や布類など、畳めるモノは、
できるだけ畳んで収納する。
これも大切なポイントです。
畳むことでそのモノ自体がコンパクトになり、収納力も上がります。
また、畳むと立てられるようになるので、使いたいモノを取り出すたびに、上にあるモノをどかさなければならない。
ということがなくなります。
さらに、戻すことも簡単になり、片づけを面倒にする原因を減らすことができます。
畳んで、できるだけ大きさを揃えて、立てて収納する。
収納が少ない、と感じている場合は畳むことはとても効果的です。
ただし、
「畳むのがどうしても面倒……」
という場合は、何となく残したモノだったり、そもそもモノの量が多すぎたり、どこかのポイントで詰まっている可能性があるかもしれません。
そんなときは、「自分にもモノにも優しいのはどっちだろう?」と考えてみてくださいね。
収納グッズは、最後に考える
ここも、ぜひ覚えておいてほしいところです。
収納グッズを先に買わなくても大丈夫。
まずは、
- ときめくモノを残す
- 仲間ごとに集める
- 立てられるモノは立てる
- 畳めるモノは畳む
ここまでやってみましょう。
そのうえで、
「ここは仕切ったほうが使いやすそう」
と思ったら、収納グッズを取り入れます。
専用の収納グッズがなくても、家にある空き箱や紙袋などで、十分に収納をつくれることもあります。
大切なのは、収納グッズをたくさん使うことではありません。
大切なモノに、ちゃんと居場所があること。
それが収納の基本です。
ここからは、さらに心地よくする「応用編」

基本ができたら、もう一歩進んで、
「見たときに気持ちが上がる収納」
を意識してみるのもおすすめです。
たとえば、モノの色。
色のグラデーションをつくるように並べると、それだけで見た目が整います。
新品のクレヨンや色鉛筆を開いたとき、
「わぁ……!」
となる、あの感じ。
あの気持ちよさを、収納の中でも味わうことができます。
また、収納するモノの高さを揃えたり、右肩上がりになるように並べたりするのもおすすめです。
高さがバラバラな状態より、揃っているほうが視界が落ち着きます。
もし、
「なんだかごちゃごちゃして見えるな」
と感じるなら、見える収納の色味や素材感を揃えてみるのも一つの方法です。
収納は、ただ「入ればいい」ではありません。
見るたびにちょっと嬉しくなる。
大切なモノたちが気持ちよさそうに見える。
そんな収納をつくることを、ぜひ楽しんでみてください。
収納は、難しく考えなくて大丈夫

収納というと、
「SNSで見るように、もっと上手にしまわなくちゃ」
「便利な収納グッズを使えばうまくいくはず」
と思ってしまうかもしれません。
でも、そんなに難しく考えなくて大丈夫です。
まずは、
ときめくモノを残す。
仲間ごとに集める。
立てられるモノは立てる。
畳めるモノは畳む。
これだけでも、収納は大きく変わります。
そして、最後にもう一度。
収納は、今持っているモノを、空いている場所に無理やり詰め込むことではありません。
今の自分が大切にしたいモノを、これからの暮らしの中で気持ちよく使えるように整えてあげること。
大切なモノが、
「ここが私の場所」
と安心して休める居場所をつくってあげること。
それが、収納の本当の意味なのだと思います。
だから、収納が苦手だと思っている方も、まずは一つのカテゴリーから。
お気に入りのモノを集めて、
「あなたの場所はここだよ」
と居場所をつくってあげてください。
整った収納の向こうには、ただ「片づいた家」があるのではなく、
大切なモノを大切にしながら暮らせる、心地よい毎日
が待っています。
