「今度こそ、家をスッキリさせたい!」
そう思って片づけを始めたときは、やる気も十分。
理想の暮らしを思い描いて、あれもこれも片づけようと意気込んでいたのに、いざ始めてみると、思うように進まない。
仕事や家事に追われて、片づける時間が取れない。
最初は頑張れていたのに、だんだん気持ちが続かなくなってしまう。
そして、いつの間にか片づけが止まってしまう……。
そんな経験はありませんか?
実は、何かを始めるときは勢いがあっても、それを続けるのはなかなか難しいものです。
ダイエットやランニングもそうですよね。
私自身も、仕事ではうまく進められることが、ダイエットやランニングでは思うようにいかないことがあります。
だからこそ、片づけが続かないときに、ただ「やる気が足りない」「自分は意志が弱い」と考えてほしくないのです。
もしかしたら、今の暮らしに片づけを進めるための時間が足りていないのかもしれません。
今回は、私自身が仕事や日々の生活で意識していることを交えながら、片づけを少しずつ進めるためのヒントをお伝えします。
1.忙しいときほど、時間の使い方を見直してみる

「忙しくて、時間がない!」
そう感じるときほど、私が意識していることがあります。
それは、何にどれくらい時間を使っているのか、細かく洗い出してみることです。
忙しい毎日を過ごしていると、朝起きてから寝るまで、あっという間に時間が過ぎてしまいますよね。
でも、実際に何にどれくらい時間を使っているのか、把握できているでしょうか?
例えば、
- 朝起きてから、家事にどれくらい時間を使っている?
- 仕事は何時から何時まで?
- 帰宅してから寝るまで、何にどのくらいの時間を使ってる?
- 休日の時間配分はどんな感じだろう?
朝起きてから寝るまでの行動を、できるだけ具体的に書き出してみます。
少し面倒に感じるかもしれませんが、時間の使い方を見える化すると、自分の暮らしを客観的に捉えられるようになります。
思っていた以上に時間がかかっていることもあれば、時間の使い方を工夫できそうなところが見つかることもあります。
もちろん、見直した結果、本当に余裕がないとわかることもあるでしょう。
それも大切な気づきです。
まずは、時間がないと感じている自分の暮らしを知ることから始めてみませんか?
2.優先順位を決めて、片づけの時間を先に確保する
自分の時間の使い方が見えてきたら、次に考えたいのが優先順位です。
毎日の暮らしには、仕事、家事、家族の用事、自分の楽しみなど、やりたいことや、やらなければならないことがたくさんあります。
そのすべてを今までどおりに続けながら、新たに片づけの時間を作るのは簡単ではありません。
だからこそ、一度考えてみてほしいのです。
「今すぐやらなくてもいいことは、ないかな?」
「片づけが終わってからでもいいことは、ないかな?」
例えば、新しい予定を入れるのを少し控えてみる。
SNSや動画を見る時間を少し減らしてみる。
今すぐでなくてもいい用事は、片づけが終わってから取り組むと決めてみる。
睡眠や健康、大切な人との時間を無理に削る必要はありません。
大切なのは、何もかも頑張ることではなく、今の自分が何を優先したいのかを決めることです。
そして、片づけを進めると決めたなら、その時間をあらかじめスケジュールに入れてしまいましょう。
「時間ができたらやろう」ではなく、
「土曜日の午前中は、洋服の片づけをする」
「水曜日の夜は、書類を30分だけ見直す」
というように、具体的に予定を決めるのです。
空いた時間や残った時間で片づけようとすると、ほかの用事を優先してしまい、なかなか進まないことがあります。
だからこそ、片づけの時間を先に確保する。
これは、片づけを進めるための大切な工夫のひとつです。
3.大きな目標を、小さな一歩に分ける
片づけを始めるとき、家全体をスッキリさせようと、大きな目標を立てていませんか?
もちろん、理想の暮らしを思い描くことは大切です。
でも、目標が大きすぎると、何から手をつければいいのかわからなくなったり、終わりが見えずに疲れてしまったりすることがあります。
そんなときは、目標をできるだけ細かく分けてみましょう。
例えば、
今日はハンカチ。
次は靴下。
今日はペン。
次は漫画。
その次は小説、取扱説明書……。
こんまり®︎流片づけでは、衣類、本類、書類、小物類、思い出品の順番で進めていきます。
そのカテゴリーの中でも、小さな単位に分けて取り組めば、何をすればいいのかが明確になります。
「今日は小物類を片づける」ではなく、「今日はハンカチを全部集めて、ときめくモノを選ぶ」。
このくらい具体的にすると、行動に移しやすくなりますよね。
実は私自身も、ダイエットやランニングで、小さな一歩を意識しています。
例えば、ダイエットなら毎日体重計に乗ること。
ランニングなら、まずはランニングシューズを履くこと。
走ることを目標にすると、疲れている日や気分が乗らない日は、なかなか行動に移せないこともあります。
でも、「週に1度はシューズを履く」なら、少しハードルが下がりますよね。
とはいえ、シューズを履いたら、少しは走ったり歩いたりしてしまうものです。
まずは行動のきっかけを作ること。
そんな小さな一歩を大切にしています。
そして、もうひとつ意識しているのが、できるだけ歩みを止めないことです。
大きく進む日があってもいい。
小さくしか進めない日があってもいい。
毎日必ず取り組まなければいけない、ということではありません。
難しい日は休みながらも、また自分のペースで戻ってくる。
大きな目標を、今の自分が取り組める小さな行動に変えてみる。
それだけでも、最初の一歩を踏み出しやすくなると思います。
4.できなかったときは、次に進むための改善点を探す
予定を立てても、そのとおりにできない日もあります。
急な用事が入ることもあれば、疲れて動けない日もあるでしょう。
そんなとき、私が仕事を進めるうえで意識していることがあります。
それは、予定どおりにできなかったときに、自分を責めるのではなく、次にどうしたらできるかを考えることです。
例えば、30分の片づけを予定していたのに、できなかったとします。
そんなときは、
「どうしてできなかったんだろう?」
「次は、どうしたらできるかな?」
と振り返ってみます。
予定した時間帯が合わなかったのかもしれない。
30分という時間が、今の自分には長すぎたのかもしれない。
家事を優先しがちな時間だったのかもしれない。
原因がわかれば、次の工夫につなげることができます。
時間帯を変えてみる。
15分に短くしてみる。
あらかじめハンカチの全出しだけをやっておく。
ほんの少しの工夫で、次は取り組みやすくなるかもしれません。
私自身、仕事ではこうして振り返りながら、少しずつ改善することを意識しています。
一方で、ダイエットやランニングでは、思うようにいかないこともあります。
何でも計画どおりにできるわけではありません。
だからこそ、できなかったことを「自分はダメだ」と判断する材料にするのではなく、次に進むためのヒントとして捉えたいと思っています。
できなかったことは、そこで終わりではありません。
必ず、次の一歩を考えるためのヒントが隠れています。
5.どうしても難しい日は、できないと決めてもいい
ここまで、時間の使い方を見直すことや、小さな一歩に分けることをお伝えしてきました。
でも、暮らしには、どうしても時間や気持ちの余裕がない時期もあります。
仕事が忙しい月。
家族のことで手がいっぱいの時期。
自分自身が疲れていて、休息を必要としているとき。
そんなときまで、無理に片づけを進めようとしなくても大丈夫です。
私は、難しい日は「今日はできない」と決めることも大切だと思っています。
ただ何となく先延ばしにするのではなく、
「今月は仕事に集中しよう」
「この予定が終わったら、片づけを再開しよう」
と、自分で区切りをつけるのです。
そして、再開する時期をスケジュールに入れておく。
そうすれば、片づけが進んでいない自分を責め続けるのではなく、今は別のことを優先すると決めることができます。
今できないことと、これからもできないことは違います。
今の自分に必要なことを優先し、余裕ができたら、また一歩を踏み出せばいいのです。
片づけたい気持ちを大切に、自分のペースで進んでいこう

片づけを始めたときは、きっと「暮らしを変えたい」「今より心地よく過ごしたい」という気持ちがあったのではないでしょうか。
思うように進まない日があっても、その気持ちまでなくなったわけではないと思います。
だからこそ、片づけが止まってしまったときは、やる気がない自分を責める前に、少し立ち止まって考えてみてください。
今の暮らしに、片づけの時間を作る余地はあるかな?
目標を、もっと小さくできないかな?
次は、どうしたら取り組みやすくなるかな?
そして、どうしても難しいときは、今はお休みすると決めてもいい。
大切なのは、いつも完璧にできることではなく、自分に合った進み方を見つけていくことです。
片づけは、一度に大きく進めなくても大丈夫。
小さな一歩を積み重ねながら、ときには立ち止まり、やり方を見直しながら進んでいけばいいのです。
焦らず、今の自分にできることから。
少しずつ、片づいた向こう側の景色に近づいていきましょう。
