片づけがうまくいかないのは、自分の気持ちを無視しているからかも。

「片づけたいんです。でも、なかなか捨てられなくて……」

片づけのご相談を受けていると、こんなお話をよく伺います。

こんにちは。
こんまり®︎流片づけコンサルタントの池田やよいです。

片づけたい気持ちはある。

もう使わないのはわかっている。
ときめかない。。。

でも、

「これは思い出があるし……」
「まだ使えるから、もったいない」
「高かったし……」
「捨てたら後悔するかもしれない」

そんなことを考えているうちに、結局出したモノを移動してまたしまっているだけ。

そして、

「また今日も片づけられなかった」

と、落ち込んでしまう。

もし、そんな経験があるのなら、

もしかすると、自分の気持ちを無視しているからかもしれません。


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自分の気持ちを無視され続けたら、どんな気持ちになるだろう?

少し、こんな場面を想像してみてください。

小さな子どもが、お母さんに、

「これ買って!」
「これが欲しい!」

と、一生懸命お願いしています。

でも、お母さんは、その子の言葉を何度も無視する。

「ダメ」
「そんなのいらないでしょ」
「また今度ね」

と、気持ちそのものを聞いてあげない。

もちろん、子どもが欲しがるモノを何でも買ってあげる必要はありません。

でも、

「欲しいと思ったんだね」
「これが好きなんだね」

と、その気持ちを受け止めてもらえなかったら。

その子は、きっと寂しいし、がっかりすると思うんです。

そして、何度も無視され続けたら、

「どうせ言っても聞いてもらえない」

と、自分の気持ちを伝えることを諦めてしまうかもしれません。


実は、大人の私たちも同じかもしれません

私たちも日々の暮らしの中で、自分の気持ちを後回しにしてしまうことがあります。

「本当はこっちがいい」

と思っているのに、

「でも、こっちのほうが普通だから」
「みんなそうしているから」
「今さら変えられないから」
「もったいないから」
「後悔したくないから」

と、自分に言い聞かせる。

小さな「こうしたい」を、何度も何度も無視しているうちに、

「私、本当は何がしたいんだろう?」

「何が好きなんだろう?」

「どうしたいんだろう?」

と、自分の気持ちがわからなくなってしまうことがあります。

だから私は、片づけをするときにも、まず自分の気持ちを聞いてあげてほしいと思っています。


「もったいない」と「後悔するかも」の間で、今の気持ちが見えなくなる

モノを手放せないとき、よく出てくるのが、

「もったいない」

という気持ちです。

高かった。
まだ使える。
一度しか使っていない。
誰かからもらった。

だから、捨てるのはもったいない。

そしてもう一つ、

「捨てたら後悔するかもしれない」

という気持ち。

また必要になるかもしれない。
いつか使うかもしれない。
手放したあとに欲しくなるかもしれない。

どちらも、とても自然な気持ちです。

でも、ここで少し立ち止まってみてほしいのです。

「過去にいくらだったか」でもなく、
「未来に必要になるか」でもなく、

「今の私は、このモノをどう感じている?」

と。


そのモノと、これからも一緒に暮らしたい?

モノを手に取ったら、こんなふうに問いかけてみてください。

「私はこれを、これからも持っていたい?」

見ると嬉しくなる。
使うと心地いい。
思わず笑顔になる。
これからの暮らしでも大切にしたい。

ときめく?

そんな気持ちがあるなら、ぜひ残してあげてください。

一方で、

「もう十分使ったな」
「今の私には必要ないかも」
「持っていると、なんとなく気が重い」

そんな気持ちが出てくることもあります。

そのときも、その気持ちを否定しなくていい。

「まだ使えるのに」
「高かったのに」
「もったいないのに」

と、自分の気持ちを説得するのではなく、

「そう感じているんだね」

と、まず受け止めてあげる。

片づけで大切なのは、モノをたくさん捨てることではありません。

自分の本当の気持ちに気づいて、それを自分で選んでいくこと。

私は、そこに片づけの大きな意味があると思っています。


「私はどうしたい?」を、実際にやってみる

自分の気持ちに気づいたら、次は小さく行動してみます。

「私はこれを持っていたい」

と思ったら、大切に使う。

「もう手放したい」

と思ったら、感謝して手放す。

その一つひとつは、とても小さな選択かもしれません。

でも、

「自分が感じたことを、自分で選んで行動に移した」

という経験は、ちゃんと自分の中に残っていきます。

これは、モノの整理だけではありません。

これからの人生の中で、

「私はどうしたい?」
「私は何を大切にしたい?」

と、自分に問いかける力にもつながっていくのではないでしょうか。


片づけは、自分の人生を選ぶ練習

片づけをしていると、モノを一つひとつ選ぶことになります。

そのたびに、

「これは残したい」
「これは手放したい」

と、自分で決めていく。

誰かが決めた正解ではなく、

「私はどうしたい?」

を基準にして選んでいく。

だから、片づけは単に家をきれいにする作業ではなく、自分の人生を自分で選ぶ練習にもなるのだと思います。

過去の「もったいない」に縛られすぎず。

まだ起きていない未来の「後悔するかもしれない」に怯えすぎず。

今の自分の気持ちを、ちゃんと聞いてあげる。

そして、

「これがいい」

と思ったほうを選んでみる。

その小さな積み重ねが、少しずつ自分に自信をくれ、自分の軸を育ててくれるのかもしれません。


まずは、自分の気持ちを聞いてあげよう

「もういらない」とわかっているのに手放せないとき、むりやり手放すまえに、まずそのモノが果たしてくれたお役目に目を向けてみましょう。

似合わないと教えてくれた。
好みじゃないと教えてくれた。
もらった時の嬉しい気持ちを受け取った。

だとしたら、

「私は、これをこれからも持っていたい?」

と、自分に聞いてみる。

すぐに答えが出なくても大丈夫。

「わからない」と感じることも、自分の気持ちです。

焦らず、少しずつ。

自分の気持ちを聞いてあげることから始めてみませんか?

誰かに気持ちを無視され続けたら寂しいように、
自分自身から気持ちを無視され続けるのも、きっと苦しい。

だからこそ、一番身近な自分が、自分の気持ちを聞いてあげる。

片づけは、その練習をすることができる時間でもあります。

そして、自分の「これがいい」を一つずつ選んでいった先に、

「自分の人生、これが良いな」

と思える暮らしが、少しずつできていくのだと私は思っています。

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この記事を書いた人

こんまり®流片づけシニアコンサルタント 池田やよい
3人の母。デイサービスで介護職員として働きながら、片づけコンサルタントとしても活動しています。
一人では進みにくい片づけも、片づけレッスンを通して最後まで伴走しています。
自分のときめきを頼りに自分の人生を選び、笑顔の時間を増やしていただけたら嬉しいです。

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