「捨てる服はない。でもお出かけに着たい服もない。」そんな時に起きていること

先日の片づけレッスンで、お客様がこんな言葉を教えてくださいました。

「どこかで見かけた言葉なんですけど、本当に今の私そのままだと思って。」

その言葉は、

『片づけで捨てる服はない。でもお出かけに着たい服もない。』

というものでした。

私は思わず、

「なるほど…」

とうなずいてしまいました。

なぜなら、片づけ中によく起きることだからです。

服はたくさんある。

捨てる理由も見つからない。

高かった服もあるし、気に入っていた服もある。

でも、いざお出かけしようと思うと、その中には

「着たい服がない」

と感じてしまう。

一見矛盾しているようですが、実はここに片づけが進むための大切なヒントが隠れています。


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捨てる理由はない

レッスンで洋服を見ていると、

「この服、たくさん着たんです。」
「お気に入りだったんです。」
「高かったんですよ。」

そんなお話をよく聞きます。

だから捨てられない。

それは当然のことです。

だって、その服たちはちゃんと役割を果たしてきたのですから。

楽しい時間を一緒に過ごしてくれた服。
自信をくれた服。
たくさん褒められた服。

だからこそ、

捨てる理由が見つからないのです。


でも、お出かけに着たい服もない

ところが、

「じゃあ明日お出かけがあるとしたら、この服を着たいですか?」

とお聞きすると、

少し考えたあと、

「それは着ないかな…」

という答えが返ってくることがあります。

実はここが大切なポイントです。

その服が嫌いになったわけではない。

でも、

今の自分には少しフィットしなくなっている。

そんなことがあるのです。


服ではなく、あの頃の自分を残しているのかもしれない

例えば、

コンサートによく行っていた頃に着ていた服。
友人と食事に出かけることが多かった頃の服。
おしゃれなレストランに行く時に着ていた服。

レッスンでも、

「最近は着ていないけれど、またそういう機会があったら着たいんです。」

というお話をよく聞きます。

でも、

「もし明日その予定が入ったら、この服を選びますか?」

とお聞きすると、

「うーん、それは選ばないかも。」

ということも少なくありません。

その瞬間、

見えてくることがあります。

残したいのは服ではなく、

その服を着ていた頃の楽しかった時間や、

あの頃の自分なのかもしれないということです。


今のときめきは、少しずつ変わっていく

片づけをしていると、

つい

「昔好きだったもの」

に目が向きます。

でも人は変わります。

暮らしも変わります。

大切にしたいことも変わります。

だから、

過去にときめいた服が、

今の自分にフィットしなくなることは自然なことです。

それは悪いことではありません。

むしろ、

今の自分が見え始めているサインかもしれません。


今は着なくても、残していい服もある

もちろん、

今の自分にフィットしていない服を、すべて手放す必要はありません。

例えば、

今は着る機会がなくても、その服を見ると元気が出る。
クローゼットに掛かっているだけで嬉しくなる。
あの頃の楽しかった思い出を思い出して、自然と笑顔になれる。

そんな服もあります。

もしその服が、

今の自分にポジティブな影響を与えてくれる存在なら、堂々と残して大丈夫です。

片づけは、

「着る・着ない」だけで判断するものではありません。

その服が、

今の自分を幸せにしてくれるかどうか。

そこも大切な視点です。

反対に、

見るたびに

「いつか着なきゃ」
「痩せなきゃ」
「もったいない」

そんな気持ちになるのであれば、

もしかしたらその服は、

次のステップへ進むタイミングを教えてくれているのかもしれません。

服を見ているようで、

本当は今の自分との関係を見直している。

片づけには、そんな側面もあるのです。

今の自分は、どんな服で出かけたいですか?

もし、

「捨てる服はない。でも着たい服もない。」

そんな状態になったら、

捨てる服を探す前に、

少しだけ立ち止まってみてください。

今の自分は、

どんな場所に行きたいだろう。
どんな人と過ごしたいだろう。
どんな気持ちでその時間を過ごしたいだろう。

そして、

その時の自分はどんな服を着ているだろう。

そこを想像してみるのです。


片づけは、過去を捨てることではない

片づけは、

過去を否定することではありません。

思い出を捨てることでもありません。

過去の自分を大切にしながら、

今の自分、そしてこれからの自分にフィットするものを選び直していくこと

そのプロセスなのだと思います。

だから、

「捨てる服はない。でも着たい服もない。」

という状態は、

片づけが止まっているサインではなく、

これからの自分を見つける入り口なのかもしれません。

今のあなたが本当に着たい服はどんな服でしょうか。

その答えは、

服の中ではなく、

あなた自身の中にあるのかもしれません。

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この記事を書いた人

こんまり®流片づけシニアコンサルタント 池田やよい
3人の母。デイサービスで介護職員として働きながら、片づけコンサルタントとしても活動しています。
一人では進みにくい片づけも、片づけレッスンを通して最後まで伴走しています。
自分のときめきを頼りに自分の人生を選び、笑顔の時間を増やしていただけたら嬉しいです。

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