こんにちは。 こんまり流片づけシニアコンサルタント池田やよいです。
「片づけをしたら、気持ちが軽くなりました」 「家が整って、毎日がラクになりました」
そんなお声をいただくことはよくあります。
でも先日、お客様からいただいた言葉は、私にとってとても印象深いものでした。
それは、
「お洋服を“ときめき”で選んだことで、人間関係もときめきで選びたくなったんです」
という言葉でした。
今回は、片づけを通して起きた“心の変化”について、お客様とのエピソードを交えながらお話ししたいと思います。
お洋服を“ときめき”で選んだあとに起きた変化

そのお客様は、初回レッスンでお洋服の片づけをされました。
一枚ずつ手に取りながら、
「これは今の自分に合っているかな?」 「着ていて嬉しい気持ちになるかな?」
そんなふうに、ご自身の気持ちを丁寧に感じながら選んでいかれました。
そして、2回目のレッスンでお会いした時。
「何か変化はありましたか?」
そうお聞きしたら、こんなお話をしてくださいました。
「人間関係でも、“ときめくかどうか”を考えるようになったんです」
「今までなんとなく付き合っていたけれど、一緒にいるとモヤモヤする人とは、少し距離を置けるようになりました」
と。
私はその言葉を聞いた時、すごく胸が熱くなりました。
片づけは、たモノを減らすことではありません。
“自分は何を大切にしたいのか”を、何度も確認していく時間なのだと、改めて感じた瞬間でした。
「モヤモヤしているのに付き合い続ける」を見直せた
人間関係って、とても難しいですよね。
嫌いなわけじゃない。 でも、一緒にいると疲れる。 帰宅したあと、なんだか心が重い。
そんな関係でも、
「せっかく誘ってくれたから」 「断ったら悪いかな」 「長い付き合いだし」
と、自分の気持ちより“相手を優先”してしまうことって、ありませんか?
でも、そのお客様は、お洋服を“ときめき”で選ぶ経験を通して、
「自分がどう感じるか」
を大切にする感覚が育っていったのだと思います。
だからこそ、
「モヤモヤする人と無理に一緒にいる時間は、なくてもいいのかもしれない」
と、少しずつ思えるようになった。
これは、とても大きな変化だと思いました。
もちろん、すぐに全ての人間関係を整理できるわけではありません。
実際、そのお客様も“一番大きな悩み”になっている関係については、まだ答えを出している途中でした。
でも、「自分の気持ちを大切にしていい」という感覚を持てたこと自体が、すでに大きな一歩なのだと思います。
片づけのあと、「これからどう生きたいか」を考えた

もう一つ、とても印象的だったお話があります。
そのお客様は、初回レッスンの翌日、
「これから自分はどんな人生を生きたいんだろう」
ということを、じっくり考える時間を取ったそうです。
私はこのお話を聞いて、片づけにはやっぱり“人生を見つめ直す力”があるのだなと思いました。
毎日使うモノ。 毎日目にするモノ。
それを、“なんとなく”ではなく、“自分の気持ち”で選んでいく。
すると不思議と、
「私は本当はどうしたいんだろう?」
という問いが、自分の中に生まれてくることがあります。
モノとの関係を見直すことは、自分自身との関係を見直すことにもつながっていくのですね。
だから、人間関係について改めて考えるようになったのも、自然な流れだったのかもしれません。
ときめきで選ぶ練習は、人生全体につながっていく
こんまり流の片づけでは、“ときめき”を大切にします。
でも、ときめきというと、
「キュンとする感覚がないとダメなのかな?」
と思う方もいらっしゃいます。
けれど実際は、
・なんだか安心する ・ホッとする ・自然体でいられる ・自分らしく感じる
そんな感覚も、立派な“ときめき”です。
その感覚を物で練習していくうちに、
「自分にとって心地いいものを選ぶ力」
が少しずつ育っていきます。
そしてそれは、モノだけではなく、時間の使い方や人間関係、生き方にもつながっていくのだと思います。
片づけは、人生を見つめ直すきっかけになる
片づけというと、
「収納を整えること」 「モノを減らすこと」
と思われがちです。
もちろん、それも大切です。
でも私は、片づけの本当の価値は、
「自分はどう生きたいのか」
を見つめ直せることにあると思っています。
今回のお客様の変化を見ていて、改めてそう感じました。
モノを通して、自分の気持ちを大切にする。
その積み重ねが、人生そのものを少しずつ変えていく。
そんな片づけの力を、これからも必要な方に届けていきたいです。
