たくさん捨てたのにリバウンドしてしまう理由~マインド編~

「片づけを頑張ったのに、気がついたらまた元に戻ってしまった…」
そんな経験はありませんか?

実際に、私のところにもよくこんなお声が届きます。

・コロナのときに時間ができて、思い切ってたくさん捨てたけれど、気づけばまたモノが増えてきた…
・片づけを一張ったけれど、暮らしが以前と全く変わらなかったから片づけには終わりがない…

決してあなただけではないんです。

片づけがリバウンドしてしまうのには、きちんとした理由があります。
それを知ることで、「どうして私はできなかったんだろう…」という気持ちが、「なるほど、そうだったのね」と安心感に変わっていきます。

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片づけがリバウンドするのは「自分のせい」ではない

まずお伝えしたいのは、リバウンドしてしまったのは「自分がだらしないから」でも「意志が弱いから」でもないということです。

たとえば、以前片づけの相談に来られた方がこんなふうに話してくれました。

「とにかく捨てればいいんでしょ!と思って、何十袋もゴミを出したのに、気づいたらまた同じ状態に戻ってしまったんです…」

これは、その方が「捨てることだけ」に注力してしまっただけ。

心に寄り添わずに「モノを減らすこと」だけを目的にしてしまうと、どんなに頑張ってもリバウンドしてしまうのです。

リバウンドしてしまう3つの理由

片づけには『正しい進め方』というものがあります。

思い付きで「今日はココを片づけよう!」とやっても、その時は一瞬片づきますが、根本的に何も変わっていないので結局リバウンドしてしまいます。

片づけの正しい進め方はこちらの記事に詳しく書いたのでご参考になさってください。

ここからは、マインド面でリバウンドしてしまう3つの理由をお伝えしていきます。

① 理想の暮らしを描かずに片づけた

片づけは「減らすこと」が目的ではなく、「こういう毎日を送りたい」という理想の暮らしを叶えるための手段。

タクシーに乗ったとき、行き先を伝えない限り目的地につけないのと同じで、片づけをはじめるときも『こんな暮らしがしたい!』『こんな毎日だったらいいなぁ』と目的をセットしないと、そこに到達することは極めて困難になります。

描いたところで叶うはずない。。。
それよりとっとと始めたい!

そう思ったとしても、もし今までの片づけがうまくいっていないとしたら、だまされたと思ってやってみてください。

そして、片づけに行き詰ったとき、その理想を思い出してください!必ずあなたの力になってくれます。

ほんの小さなことでも、「こんな空間にしたい」「こんなふうに過ごしたい」と理想を描いてから取りかかることが、モノを残すかどうか迷ったときの道しるべになります。


② 自分の気持ちを無視して捨ててしまった

勢いでモノどんどん減らすと、一時的には片づき達成感や充実感があります。

とはいえ、本当に大切なモノまで手放してしまうことがあります。

  • お気に入りだけどボロボロだから捨てる
  • 使用頻度が少ないから手放す

こうして気持ちを無視した片づけは、あとで「やっぱり残しておけばよかった」と後悔につながりやすいのです。

不足感が残ってしまうと、その埋め合わせをするかのように「また新しい物を買う」というサイクルに入りやすくなります。

大切なのは、「これがあると嬉しい」「これを見ると元気になる」そんな自分の人生を豊かにしてくれると感じるモノ、ポジティブに作用していると感じるモノを残すこと。

自分気持ちを尊重する片づけこそ安心感や満足感がふくらんで、リバウンドしない暮らしにつながっていきます。


③ 物との関係が変わっていない

モノは本来私たちを支え、安心させてくれる存在です。

片づけで「いらない物探し」にしてしまうと、「モノに対する気持ち」や「今、足りないのか充分持ってるのか?」など、マインド面での変化はほとんどありません。

ある方は、捨てることに必死になりすぎて「家中のモノが敵のように見えて、心が疲れてしまった」と苦しそうでした。

そんなときに大切なのが、「モノの役割や良さを見直す」ことです。

  • 役目を終えた物には「ありがとう」と感謝して手放す
  • 残すと決めた物にはそのモノのときめきポイントをしっかる自分に落とし込んで「これからもよろしくね」という思いで残す。

この繰り返しで、物との関係が良好になり、「私はもう充分持っている」という心が芽生えます。
その心が育つことで、衝動買いや「安いからつい…」といった買い物が自然と減り、リバウンドしにくくなるのです。

リバウンドしない片づけに進むために

リバウンドを防ぐ片づけは、やり方と同じくらいマインドセットも重要です。

片づけは「物を減らす作業」ではなく、「自分と暮らしを大切にしていくプロセス」だからです。だからこそ

  1. 理想の暮らしを描く ― 小さなことでもいいので、どんな毎日を送りたいかを考える
  2. 自分の気持ちを大事にする ― 「好き」「残したい」という気持ちを基準にする
  3. 物との関係を見直す ― 感謝を込めて手放し、残した物は丁寧に扱う

ぜひ、この3つの覚悟を持って進めてみてください。

まとめ|片づけは必ず上手くいく

片づけで大切なのは、モノと自分とにしっかり向き合って、正しい方法で片づけを進めていくこと。
そうすれば、必ずうまくいきますし、リバウンドもしません。

思っているより、時間がかかりじれったく感じることもあるかもしれません。

迷うこともたくさんあるでしょう。

その心の振り幅が、あなたの力になって、リバウンドしない結果につながっていきます。

どんなときでも、モノと自分の心に正直に向き合って片づけを進めてください。

リバウンドを経験したあなただからこそ、本当に心地よい暮らしに出会えるはずです。

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この記事を書いた人

こんまり®流片づけコンサルタント 池田やよい
東京都東村山市在住  5人家族(夫・子ども3人)
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