収納を増やしても片づかない理由|片づけを成功させる3つのステップ

こんまり流片づけコンサルタントの池田やよいです。

「うちは収納が少ないから片づけられないんです…」
「物があふれてきたので、新しい棚を買うか悩んでます…」

こんなお悩みを抱えていませんか?
収納を増やせば片づけの悩みは解決するように思えますが、実はここに大きな落とし穴があります。

今回は、収納を増やしても片づけがうまくいかない理由と、実際の片づけ現場でよくあるエピソードを交えて、スッキリ暮らすためのステップをお伝えします。

その場しのぎ『収納のワナ』

収納を買い足すと、その瞬間はモノが収まって片づいたように見えます。けれどもそれは、一時しのぎの片づけ。

自分が「何をどれくらい持っているのか」を把握しないまま収めてしまうと、その後も続くであろう何となくの買い物で、結局また物が増え、時間の経過とともにモノが収まりきらなくなってきます。

結果、

やっぱり収納が足りない

という状態になり、さらに収納を買い足す…そんな繰り返しになってしまいます。

押し入れやクローゼットが『ブラックボックス』に

片づけレッスンでよく見る光景の一つに、長いあいだ開けられていない押し入れやクローゼットの存在。

開けることはあったとしても、使っているのはほんの手前のモノだけで、奥に何が入っているのかの記憶も曖昧だったり、全く覚えていない何ていうことも、少なくありません。

お客様と一緒に中のモノを出してみると、何年も着ていない洋服や使っていない布団。結婚当初に買った食器セットがそのまま眠っていたりします。

新品のシーツや毛布が箱に入ったままで、出してみると黄ばんでしまっていたりカビている。。。そんなことも珍しくありません。

あなたのお家も、お役目を終えた眠ったままのモノたちでいっぱいになっていませんか?

収納家具を買い足して失敗するパターン

『カラーボックス』や『プラスチックの引き出し収納』これで片づけられるはず!と思って色々買い足したものの、いつの間にかお部屋のスペースどんどん狭くなったいた!という方もよくいらっしゃいます。

買い足した収納の中を見てみると、むかし使っていた子どものおもちゃ、実は見ることのないであろう大量の書類、いつか読むはずの本。大量の文房具たちを収めただけ。なんていうことも…。

使わないモノを詰め込んだ収納家具は生活スペースを圧迫してしまいます

しかも、その場しのぎで収納を増やしていくと、収納用品もバラバラでお部屋の見ため的にも統一感がなくなり、ゴチャゴチャした落ち着かない空間になってしまうこともよく見る光景です。

見直すだけで解決するケースも

リビングの棚を一緒に整理したお宅では、同じ文房具が5セットも出てきたり、ドライバーなどの工具も同じものがいくつもありました。

『まだ使える』という気持ち。

無理に捨てる理由の無いモノをただ何となく取っておいたことで、知らず知らずのうちにたくさんのモノがたまっていき、結果『片づけられない』ということが起こってきます。

本来『片づけ』は、とても単純で難しいことではありません。

例えば幼稚園の教室を思い浮べてみてください。散らかっているでしょうか?

幼稚園の教室は先生が全て片づけて整えているわけではありません。

登園時、子どもたちはそれぞれ、自分のモノを決まった場所に置きます。

また遊んだあとは、使ったモノをもとの場所に戻しているだけ。

ほんのちょっとの行動だけで片づけられ、散らかりようがないのです。

つまり本来『片づけ』は誰にでもできる、とてもシンプルな行為なんです。

難しくしているのは、モノの量が管理できるキャパシティーを超えているだけなんです。

一度、種類ごとに全部出して見直しながら、自分にとって心地良いモノ、心地良い量にしする

そして、ひとつ残らずモノの定位置を決めるだけ。

たったそれだけで、充分な空きスペースが生まれ、全てのモノはも元々あった収納に収まります。

『収納は増やさずとも、今持っているモノを見直せば解決する』のです。

余ってしまう収納たち

実際のレッスンでも、片づけを進めていくうちに『収納が余る』ということはよくあります。

うちは収納スペースが少なすぎるから…。と色々買い足したり、収納グッズで試行錯誤してながら自分なりに収納を工夫していたけれど、片づけを進めていくうちに、たくさんの収納グッズがあまった。。。そんなことはよくあります。

モノが収まりきらなくなってきたな。
モノが出しづらいな。
使ったあと戻すのがおっくうになってきたな。

そんなときは、持ち過ぎのサイン!

収納をプラスする前に、今持っているモノを種類別に全部出して見直しましょう。

そうは言っても中身をすべて出すのが不安。。。怖い。。。そんな気持ちもあるかもしれません。

でも大丈夫!

全てあなたのモノです。モノはみんなあなたの味方です!

「いつか使ってもらえるかもしれない!」と思いながら、ただただ静かに中で待っているだけかもしれません。

一度出して、あなたの手で触って、『本当はコレをどうしたいのか?』自分に問いかけてみてください。

心がポジティブな方に動いたら、『これからもよろしくね』と残せばいいし、もし『もうお役目は終わっているな』と感じたら、『今までそばにいてくれてありがとう』という気持ちを添えて、丁寧に手放してみてください

これを繰り返すことで、自然に自分の適正量が見えてきます。

こうして残したモノたちは、お家に元々ついている押し入れやクローゼットに収まってしまうコトがほとんどです。

もしそれでもモノが収まらない。そんなとき初めて収納を買い足せばいいだけです。

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片づけをうまく進める3つのステップ

そかといって、やみくもに中身を全部出すこともおすすめしません。

上手くいく片づけには、ポイントがあります。

・ときめくモノを残すこと(自分を幸せにしてくれるモノ役割があるモノ)
・正しい順番で進めること

そして、次の通り正しい順番ですすめること。

  1. 理想の暮らしを描く
     「どんな家で過ごしたいか」「どんな空間が心地よいか」を一度イメージしてみましょう。
  2. まずは「捨てる」を終わらせる
     衣類⇒本類⇒書類⇒小物類⇒思い出品
     新しいしい収納を考える前に、今ある物としっかり向き合い、本当に必要なものだけを残します。
  3. 収納を考えるのは最後
     残った物量に合わせて、まずは家にある収納を活用。それでも足りない場合だけ、必要に応じて買い足します。

この順番で進めることができれば、リバウンドもしないし、無駄なお金をかけなくても心地よい暮らしが手に入ります。

もっと詳しい片づけポイントを知りたい方は次の記事もご参考になさってください。

まとめ

「収納が足りないから片づけられない」と思っているときこそ、収納を増やす前に「収納の中身を見直すこと」をやってみてください。

片づけを進める中で、眠っていた空間がどんどん見つかって、『実は充分足りていた』ということになるはずです。

あなたにとっての【理想の暮らし】を思い描き、どんな毎日をどんな気持ちで過ごしたいか?しっかりイメージしたら、あとは正しい順番で一歩ずつ片づけを進めていくだけ。

今ある収納をしっかり活かしきれれば、あなたのお家はもっと広々と快適に過ごせるかずです!

ぜひチャレンジみてくださいね!

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この記事を書いた人

こんまり®流片づけコンサルタント 池田やよい
東京都東村山市在住  5人家族(夫・子ども3人)
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