「捨てられないから片づけが進まない」を卒業する3つの方法

こんにちは!こんまり流片づけコンサルタント池田やよいです。
片づけたい気持ちはあるのに、いざ捨てるとなるとどうしても迷ってしまう。気づけば何度も同じところを片づけ直しては、結局グルグルしてスッキリしない…。そんな経験はありませんか?

実は「捨てられない」という思いが強いと、片づけはいつまでも進まないのです。今回は、片づけが進まない人に多い「やりがちなこと」と、そこから抜け出すための具体的な対策を、私がレッスンでお伝えしている内容を交えながらご紹介します。

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傾向①:全部出しができていない

片づけの基本は『種類ごとに全部出す』ことです。
しかし捨てるのが苦手な方ほど、この『全部出し』ができていないことが多いのです。

レッスンで洋服を片づけるときは、一度服を全出した後に必ず「他にはありませんか?」とお聞きします。するとほとんどの場合、他の部屋やリビング、しばらく開けていなかった押し入れの奥からも洋服が次々出てくることがあります。

お客様からは「全出しって本当にここまでやるんですね(^_^;)」と驚かれます。

理由は簡単。

全部出してみることで初めて「自分がどれだけ持っているのか」という全体像が見えるのです。

数の多さに気づくと、「さすがにこんなにいらない」と感じやすくなり、本当に残したいモノも比較の中から見えてきます。

逆に出し切らないまま片づけると、ひとつひとつの判断が孤立してしまい、「これも必要かも」と迷いが強くなってしまいます。
だからこそ思っている以上に『種類ごとの全部出し』が大切なのです。

傾向②:執着や不安で手放せない

捨てられない理由の多くは「執着」「不安」です。

  • 執着:「高かったから」「もったいないから」
  • 不安:「捨てたら後悔するかも」「贈ってくれた人に悪いかも」

ある方は、何年も前に買ったブランドバッグを手放せずにいました。
「高かったから、使わないけど捨てるのはもったいない」と。でも、実際にはクローゼットの奥で眠っていて、その存在がむしろ「使えていない自分」を責める材料になっていました。

また別の方は、いただき物の食器を手放せずにいました。「あの人がどう思うだろう」と不安になってしまうからです。でも実際には、贈ってくれた方も「気が重いぐらいなら捨ててもらった方が良い」と思っているかもしれませんよね。

こうした気持ちが強いと、モノが自分を応援してくれる存在ではなく、重たい荷物になってしまうことがあります。

また、しまい込んで忘れていたモノだとしたら、なくなったとしても大丈夫かもしれません。

手にしたとたん、急に手放すのはもったいないと思ったり、手放した後の後悔が襲ってきそうになったら、「これは執着から残している?それとも不安から?」と自分に問いかけてみてください。

もしどちらかに当てはまるなら、それは理想の暮らしに持って行きたいモノではない可能性が高いのです。

あなたは片づいた後、

どんな毎日を送りたいですか?
どんな自分になっていたいですか?

今までと同じ選択を繰り返していても、現実はほとんど変わりません。

そもそも、どうして片づけたいと思ったのかを思い出してみることが大切です。

片づいた理想のお部屋で過ごしている理想のあなたは、目の前のモノに価値を感じているでしょうか?

対策①:グレーゾーンは一旦よけてみる

そうは言っても「どうしても捨てられないモノ」が出てきます。
そんな時は無理に捨てず、グレーゾーンとしてひとまとめにしておきましょう。

このときのポイントは【奥にしまい込まない】ことです。可能な限り目の付くところに置いてみましょう。

目に入るたびにどんな気持ちになるか?
元気をくれる感じがするか?
何となく重く感じるか?

時間がたつことでわかることもあります。すぐに決断しようとせずに、自分が納得するタイミングを待つこともありです。

以前のレッスンで、ある方が「学生時代のノート」をどうしても捨てられないとおっしゃっていました。そこで私は「今は捨てなくて大丈夫。ただ一度、普段の収納から外して生活してみましょう」と提案しました。半年後、その方は「なくても困らなかった。むしろ思い出として1冊だけ残せば十分」と自然に手放すことができたのです。

このように、『一旦よける』ことで、

家の中にはあるからいつでも取り戻せる

という心の負担を減らしながら、手放す準備を整えることができます。

対策②:自分の本音を聞いてみる

迷ったときに「私は本当はどうしたい?」と自分に問いかけてみましょう。

ある方は、趣味で買ったけれど続かなかった手芸用品を残そうか迷っていました。「いつかまたやるかも」という気持ちと、「実際には数年触っていない」という現実の間で揺れていたのです。

そこで「本当はどうしたいですか?」と尋ねると、しばらく考えてから「正直、もうやらないと思います。だから手放して新しいことに使うスペースにします」と答えられました。

執着や不安に流されて選んだ残し方では、家は心地よい空間になりません。

一旦じっくり立ち止まって、自分の本当の気持ちに耳を傾けて選ぶことで、片づけは必ずうまく進みます。

対策③:無理に捨てない選択もOK

究極的には「無理に捨てなくても大丈夫」。

ただしその場合は「これは私のお気に入り」という感じに、そのモノの好きなところや役立つところ、ときめきポイントを宣言して残しましょう。

ある方は、古いアルバムを前に「重いし場所を取るけれど、やっぱり手放せない」と言われていました。

そのとき、アルバムのときめきポイントを伺ったところ、「これは“素敵な思い出がたくさん詰まったお気に入りアルバム”だから!」と、堂々と残すことを決断されました。

するとお客様の表情は一気に明るく!

「捨てられなかった」という後ろめたさではなく、「私にとって大事だから残している」という前向きな気持ちに変化したからだと思います。

「なんとなく残す」ではなく「大切だから残す」とラベルを貼ることで、家の中は必然的にときめく空間に変化していくのです。

まとめ

捨てられなくて片づけが進まない人は、

  1. 全部出しができていない
  2. 執着や不安が強い
    このどちらかに当てはまることが多いです。

対策は「グレーゾーンをよける」「本音を問いかける」「無理に捨てない」の3つ。
どの方法も共通して大切なのは「自分の気持ちを大切にすること」です。

片づけは苦しんで進めるものではありません。自分にとって心地よく、未来をポジティブに動かしてくれるモノを残していけば、自然とお家はスッキリ整っていきます。

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この記事を書いた人

こんまり®流片づけコンサルタント 池田やよい
東京都東村山市在住  5人家族(夫・子ども3人)
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