こんにちは。こんまり流片づけコンサルタントの池田やよいです。
片づけの途中で「これ、メルカリに出したら売れるかも」と思った経験はありませんか?
確かに、不要になったモノをただ捨てるのではなく、必要とする人に使ってもらえるのは嬉しいことです。
とはいえ、「片づけ祭り」の最中にメルカリに手を出すと、思わぬ落とし穴にはまってしまうことがあります。
この記事では、片づけ現場でよくあるエピソードもまじえながら、メルカリと上手に付き合うコツをご紹介します。
メルカリ出品には意外と多くのステップがある

メルカリに出品するのは簡単そうに見えて、実はやることがたくさんあります。
- 汚れや傷がないかを確認する
- 写真を撮影する
- サイズや状態を説明文にまとめる
- 購入者とのやり取りをする
- 梱包して発送する
一つひとつは大したことがないように思えても、片づけの真っ最中にこれらを並行して行うと、かなりの時間とエネルギーを奪われます。
結果として片づけが進まず、途中で止まってしまう方も少なくありません。
片づけ祭りを終えてからがベストタイミング

片づけの本来の目的は「理想の暮らしに近づくこと」であって、「メルカリを頑張る」ことではありません。
だからこそ私がおすすめしているのは、まずは片づけ祭りをやり切ることに集中することです。
新しい生活がスタートして、空間が整ったあとに「やっぱりこれは手放そう」と思ったモノに対して、改めてメルカリを活用するのがベストタイミングです。
そうすることで、メルカリを楽しむ余裕も生まれ、「売れたら嬉しい!」という前向きな気持ちで取り組めるようになります。
片づけ祭り中にどうしても出品したいときは「自分ルール」を決める

とはいえ、片づけの途中で「これはどうしても売りたい!」という気持ちになることもあるでしょう。
その場合は、自分なりのルールを決めてから出品するのがおすすめです。
例えば:
✔出品すると決めたモノは、その日のうちに必ず出品する
✔3日以内に反応がなければ値下げをする
✔1週間経っても売れなければ取り下げする
こうしたルールをあらかじめ作っておけば、メルカリに振り回されることなく片づけを進められます。
片づけレッスン現場あるある

以前、片づけ祭りのサポート中に「せっかくならメルカリで売りたい」と話された方がいました。
その方は、丁寧に写真を撮ったり文章を考えたりするのが好きで、出品作業そのものを楽しめるタイプ。そういう場合は無理なく続けられるので良いのですが、反対に「慣れていないから大変…」と感じてしまう人には、途中で気持ちが折れてしまうこともあります。
また、あまりにもたくさんのモノを出品するとなると、どんなに出品作業が好きな方でも後回しになりがち。
どんどんやることだけがたまって精神的にも疲弊してしまいます。
実際に片づけ現場ではこんなことが良くあります。
「気づいたら出品待ちのものが1年以上そのまま置いてある」
「メルカリを開いたついでに、逆に他の物を買ってしまった」
「“メルカリ部屋”ができてしまい、本当なら使えるはずの部屋が倉庫状態に…」
「出品のために取っておいた段ボールやプチプチなどの梱包材が、収納場所を圧迫してしまう」
どれも「もったいない」という気持ちから始まったはずなのに、結果として片づけを妨げる原因になってしまうのです。
まとめ

片づけは「今の自分に必要なもの・大切なもの」を残して、理想とする毎日を送るためにやること。
そこに「売れるかどうか」という判断軸が加わると、心が迷いやすくなります。
その結果、いつまでも片づけが終わらず、理想の暮らしからどんどん遠のいてしまい気持ちもスッキリしません。
理想の暮らしを叶えるためには、まず「片づけ祭り」を一気にやり切ることが大切です。
新しい生活がスタートしてから、「これは出品したいな」と思えるモノにメルカリを使うほうが、気持ちよく取り組めます。
また多少利益は少なくても、リサイクルショップや本ならブックオフなどを利用するのも一つの方法。
そして潔く『感謝して手放す』ことで、モノとも自分の心ともしっかりカタがつきます。
私の場合、結果ものすごくモノを大切に使うようになりました。
勇気をもって『ときめかないモノを手放す』ことは、理想の暮らしを叶えるための無くてはならないな通過点なのです。