理想の暮らしが思い描けない人へ。こんまり流片づけが始められる3つのヒント

こんにちは。こんまり流片づけコンサルタントの池田やよいです。
30代から70代以上の幅広い年齢の方に、理想の暮らしに一歩ずつ近づく片づけのお手伝いをしています。

「片づけを始めたい。でも、こんまり流の最初のステップである“理想の暮らし”が思い浮かばなくて…」
そんなふうに悩まれている方、とても多いんです。

でも、安心してください。
理想は、最初から大きく立派なものでなくて大丈夫です。
むしろ、日常の中にある小さな“ホッとする瞬間”や“不便さ”の中に、あなたの理想はちゃんと隠れています。

今回は、理想が描けない方でも自然と片づけのスタートが切れる、3つのヒントをご紹介します。
ひとつでも、心にピンとくるものがあれば嬉しいです。

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ヒント① 悩みや不便さから“逆に”理想を見つける

理想が思いつかないときは、「今、何に困っているか?」から考えてみましょう。


実は、日々の不満やストレスこそが、“理想のヒント”。
それが解消された状態=あなたの理想の暮らしなのです。

例えば…

「毎朝クローゼットがパンパンで、服選びに時間がかかる」
 → 理想は「選びやすく、着たい服だけがあるクローゼット」
「リビングのテーブルがいつも散らかっていて、お茶を飲む気になれない」
 → 理想は「何も置いていないテーブルで、ゆっくりお茶を楽しめる空間」
「調味料がごちゃごちゃで、料理のたびにイライラする」 
 → 理想は「ひと目でわかる、すっきりしたキッチン」

実際、私のレッスンでも「どこが一番ストレスですか?」とお聞きすると、
「そこが一番変えたい場所だった」と気づく方がたくさんいらっしゃいます。


「理想が思いつかない」ときこそ、不便な場所を書き出してみましょう。それが、片づけの出発点になります。

ヒント② 外から帰ってきたとき、家がどうだったらホッとする?

「帰宅したとき、どんな空間だったらホッとできるか?」を想像してみましょう。

日常で最も素直な感情が出るのが、帰宅の瞬間です。
その時に「こうだったらいいな」と思える状態こそ、心が求める暮らしです。

例えば…

「玄関がすっきりしていて、靴が揃っていると安心する」
「お気に入りのクッションがソファにあると、思わず座りたくなる」
「洗濯物が出ていないリビングに、心がほぐれる」

レッスンで印象的だったのは、「夫婦で玄関を共有するから、せめて気持ちよく帰って来られるように」と、
出していいのはそれぞれ1足までにして玄関マットを変えた方。
「それだけで家に帰るのがうれしくなった」と笑顔で話してくださいました。

“ホッとする空間”を想像することは、自分にとっての「ときめく暮らし」を発見することにつながります。

ヒント③ もし100万円あったら、どんなホテルに泊まりたい?

想像の世界に飛んでみて、「100万円自由に使えるなら、どんなホテルに泊まりたいか?」を考えてみてください。

人は「ときめく空間」を思い描くとき、自分の本音や好みが自然に表れます。
その空間の雰囲気や過ごし方は、理想の暮らしのヒントになるのです。

例えば…

「真っ白なベッドと大きな窓のある、開放感いっぱいの部屋」
「木のぬくもりと静けさに包まれた和の空間」
「アロマが香るラグジュアリーなスパつきルーム」

70代の女性のお客様が「京都の老舗旅館に一度泊まってみたい」と話されたことがありました。
その後、自宅に小さな和風ランプを取り入れ、「まるで旅館にいるみたいで、毎日が特別」とおっしゃっていました。

理想の空間は、「今すぐ全部手に入れる」ものではありません。
その雰囲気や要素の一部を、少しずつ今の暮らしに取り入れることが大切なのです。

おわりに:理想は小さくていい。心が動く瞬間を大切に

「理想の暮らしが思い描けない」と悩んでいるあなたへ。
それは“何も持っていない”のではなく、“まだ気づいていないだけ”です。

日々のちょっとした不便や、ときめく瞬間。
それこそが、あなたの理想に続く道しるべです。

大きな目標を掲げなくても構いません。
まずは、小さな願いから。
「もっと気持ちよく暮らしたい」というその想いが、片づけの一歩を動かします。

焦らず、あなたのペースで。
理想は描くものではなく、“感じて育てていく”もの。
今日から、心の声に耳をすませてみませんか?

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この記事を書いた人

こんまり®流片づけコンサルタント 池田やよい
東京都東村山市在住  5人家族(夫・子ども3人)
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