片づけを進めるうえで【モノを一か所に集める】というのはよく耳にすることです。
ただこの作業、言うのは簡単ですが、いざやるとなるとかなりハードルが高いと感じるのも事実。
1人でやるには想像以上に勇気と覚悟が必要だと思います。
この記事では、片づける時に『モノを一か所に集める理由』と、それを思い切って実行したときの『めちゃくちゃ嬉しいメリット』について、こんまり®流片づけコンサルタントの池田やよいがご紹介していきます。
これを知ったら、エイヤーっ!と「全部集める!」が出来ちゃうかもしれませんよ!
ぜひ、あなたの片づけにお役立たください。
片づける時モノを一か所に全部集める3つの理由
片づける時にモノを一か所に集める理由は大きく分けて次の3つあります。
ちなみに、この「モノを一か所に集める」というのは闇雲に全てのモノを集めるのではなく、同じ種類のモノだけです。
1.自分の持っている量を把握できる
具体例を出してご説明しましょう。
例えばあなたがペンを片づけるとします。
このとき、今あなたの目に見える範囲のペンだけを集めても、実際あなたが持っているペンの本数を正確に確認することはできません。
一方、家中にあるあなたのペンを全部一か所に集めれば、必然的にあなたはどのくらいのペンを持っているかを自覚することができます。
仮に、ペンを全部集めないまま片づけを進めていたとしたら、結局「自分はどのくらいのペンを持っているのか?」ということに気づくことはできません。
この”気づかないまま”ということが、リバウンドを引き起こす原因の一つになってしまいます。
たとえ片づけが終わったとしても、出先でまた「いいな~」と思うペンを見つけたら、いつもの調子で何となく買ってしまうでしょう。
なぜなら、1本くらいペンが増えたところで家の中がそんなに変ることはないし、そもそも”増える”ということすら考えないかもしれません。
こういった何気ない行動を繰り返していくうちに、いつの間にかジワジワっと色々なモノが増えていき、結局
あのとき頑張って片づけたはずなのに、時間がたつとまた元に戻ってしまう。。。
こんなことを繰り返してしまいます。
そうならないためにも、必ず一度全部を一か所に集めて、今自分が持っている量をしっかり把握することはとても大切になります。
2.比較して選ぶことができる
片づける時の基準は、「ときめくかどうか?」「自分の役に立ってくれているか?」「この量は自分にとってベストか?」ということになりますが、この残したいモノを選ぶときに、【こっちとあっちを比較する】ことは、とても有効になってきます。
例えば、「これ、ときめくかどうかわからない…」となったとき、隣のモノと比べてみるとほとんどの場合「こっちのほうが好きだな」ということがすんなりわかったりします。
さらに、選び終わった全体量を見たときに、まだちょっと多すぎかな?と感じたなら、さらに残ったモノを比較して厳選していくこともできます。
つまり、モノとモノを比較できるということは、残したいモノを”ときめきで選ぶ”ことに自信がない方にもとても有効なやり方になるということなんです。
3.視覚的に衝撃を受ける!
視覚的な衝撃はあなたの片づけスイッチをONにします!
全部のモノを一か所に出すと、自分の思っている3~4倍のモノがあることがほとんど。
つまり、あまりの量の多さにビックリして「こんなに持ってたんだぁ」と、ちょっとしたショックを受けます。
なので、どんなに「自分はモノが捨てられない・捨てるものは何もない」と思っていたとしても、
さすがにこんなに持っていてもしょうがないかな…
もう少し減らしてみようかな…
こんなにあるんだから少しくらい減っても大丈夫かもしれないな…
と、思えてきます。
これが逆に、全部のモノを一か所に集めないまま片づけたとしたら、心は今までと何も変わっていないので、
「どれを残したいのか?」
となったときに
「どれも使えるかもしれない・これもあれももったいない」
という無限ループにはまって、結局「出したものをまたしまう」ことを繰り返すだけになってしまいます。
なので、少し荒療治かもしれませんが、全部のモノを一か所に集めることは片づけをスムーズに進めていくうえで、とても大切になってきます。
全部一か所に集めると後々やってくる嬉しいメリット
それは、モノを買うということのハードルがググっと上がった証拠。
先ほどもご紹介した通り、全部一か所に集めて片づけを進めたことで、次のような心境の変化が生まれるからです。
1.自分の持っている量を把握できる⇒「たくさん持ってるから今はいらないかな。」
2.比較して選べる⇒「いいと思ったけど今持ってるモノも好きだし新しく買うほどでもないかな。」
3.視覚的に衝撃を受ける⇒「もうモノをあんまり増やしたくないな。」
つまり、心底欲しいーーーーー!!!と思ったモノ以外は買わなくなるんです。
これは、片づけレッスンで全部一か所に集めて片づけを進めた皆さんが共通して言われることでもあります。
こんなふうに、全部一か所に集めて片づけをやった結果、無意識に得られるとっても嬉しいメリットは、衝動買いがなくなることで、無駄づかいも減ってモノも増えにくくなるということなんです。
おわりに
片づけを進めるうえで、モノを一か所に集めることは良いとわかってはいても、実行に移すのはなかなか難しいものです。
とはいえ、それをやることで得られるメリットはたくさんあります。
この記事を読んで、「それならやってみようかな」と思っていただけたら嬉しいです。
そして、最後にもう一つお伝えしたいのは、この全部集める作業はほんの小さな「くくり」でも良いということなんです。
例えば【洋服を全部一か所に集める】となると、スペース的にも時間的にもなかなか難しいかもしれません。
でも、Tシャツだけ・靴下だけ・下着だけという感じで、細かく種類を分けてやるならば、意外とハードルは低くなります。
一気に頑張ろうとすると苦しくて一歩が踏み出せないとしたら、ちょっとずつでも大丈夫なんです。
この「全部集めて選ぶ」をやり続けてさえいれば、必ず片づけは終わりに近づいていますから。
ぜひあせらず、空き時間を利用しながら、あなたの片づけを少しずつ進めてみてくださいね。