60代・70代のための収納の工夫「見える収納」と「ときめく持ち物」で安心・快適な暮らしへ

最近こんなお悩みありませんか?

  • どこに何をしまったか分からない
  • 高い棚に手が届きづらくなった
  • 片づけるのがだんだん面倒に…

年齢を重ねるにつれ、体の動きや日常の感覚が少しずつ変化していきます。

だからこそ、今の自分に合った収納や持ち物の量に見直すことが、心地よく暮らすための第一歩になります。

このブログでは、こんまり®流片づけコンサルタントの池田やよいが、実際のレッスンで感じたことや、デイサービスで働く中で実感していることをもとに、60代・70代以上の方に向けた安心・快適な収納のポイントを3つに絞ってお伝えします。


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1. 高さを意識した収納


〜 無理なく手が届く安心感を 〜

高い棚や足元の引き出し、今までは気にならなかった場所が使いづらく感じることはありませんか?
年齢とともに、腰痛や膝の痛みを感じやすくなり、かがんだり背伸びをする動作が負担になることも増えてきます。

無理な姿勢でモノを取ろうとすると、バランスを崩してしまう危険性もあります。

シニア世代の収納は、目の高さから腰の高さの範囲(ゴールデンゾーン)に使う物を集中させるのが基本です。

とはいえ、『季節物』や『使う頻度が低いモノ』の収納は、目の高さより上だとしても、台などには乗らず軽く手を伸ばせば届く範囲にまとめておくことが大切です。

また、つい収納の奥にしまいがちな思い出の品は、思い切って飾ってみるのもおすすめ。目に入る場所に飾ることで、毎日の暮らしが少し明るく・豊かになります。


2. 持ちすぎない収納計画


〜 必要なもの・ときめくものだけを手元に 〜

片づけの基本は、「持っているだけで幸せを感じるモノ」「今の自分に必要なもの」に絞ること。
そのためにまず大切なのが、モノ別にすべて一度出してみること。

たとえば洋服、本、書類、趣味の道具などジャンルごとに出して、自分がどれだけ持っているのかを“見える化”すると、意外と多かったことに驚くかもしれません。

量を把握できることで、自分にとっての「ちょうどいい」が見えてきます。

また、手に取って比べることで、「本当に好きなもの」や「ときめくもの」だけを残すことができます。

例: お気に入りのセーターが何枚かある場合、それぞれを手に取って、「今の自分に一番しっくりくるものはどれ?」と感じてみてください。比べることで、大切な1枚がはっきりしてきます。

持ち物を厳選することで、収納にはゆとりが生まれ、気持ちもすっきり整います

片づけ上手な進め方はこちらの記事にありますので、ご参考になさってください。


3. グルーピングと“見える化”で家族にもやさしく


〜 誰が見ても「ここにある」と分かる安心を 〜

収納は「自分が分かっていれば良い」だけではありません。
いざというとき、家族や介助者に「どこに何があるか」が伝わることは、とても大切です

そのために有効なのが、使う目的ごとにモノをまとめる「グルーピング」です。
文房具・通院グッズ・掃除道具など、用途が近いものを同じ場所や近くにまとめて収納することで、自然と探し物が減ります。

さらに、ラベルを貼る・色を分ける・中身が見えるケースを使うことで、誰にとっても分かりやすい“見える収納”になります。

特に書類は、家のあちこちに分散しがちなアイテム。

病院・保険・自治体からの案内・領収書などが混在しがちですが、「書類はここ!」というぐあいに一箇所にまとめておくと、管理がぐっと楽になります。

ここを見れば大丈夫、という安心感があるだけで、ご自身だけでなくご家族にとっても心強い収納になります。


まとめ:持ち物と向き合うことは、これからの自分を整えること

60代・70代は、「持ち物」と「暮らし」をもう一度見直す絶好のタイミングです。

体力も判断力もまだまだしっかりしている“今”だからこそ、納得のいく片づけができます。

年齢を重ねたからこそ分かる「本当に大切なもの」と向き合い、これからの人生をより軽やかに、心地よく生きるための土台を整える——それが、いま片づけに取り組む大きな意味です。

使いやすい収納、持ちすぎない暮らし、そして誰もがわかる見える収納。

ほんとうに大切なものを残して、自分らしく、ときめく毎日を送りませんか?


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この記事を書いた人

こんまり®流片づけコンサルタント 池田やよい
東京都東村山市在住  5人家族(夫・子ども3人)
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