リビングが散らかっていたら散らかった部屋を見ると、ゲンナリする。
「どこから手をつけていいのかわからない」
「片づけても片づけても、またすぐに散らかる」
そんな声を、片づけレッスンでよく耳にします。
でも、もしかするとそれは、あなたが片づけが苦手だからではないのかもしれません。
ただ、片づけ方を知らないだけ。
私はそう思っています。
リビングを片づける。
キッチンが気になったらキッチンを片づける。
そのときは一生懸命やっているのに、しばらくするとまた散らかる。
そして、家族から、
「〇〇ってどこにある?」
と聞かれることもしょっちゅうありました。
なぜなら、収納場所を決めているのも、そこを把握しているのも、ほぼ私だったから。
片づけているはずなのに、なんだか私ばかりが大変。
そんな状態でした。
片づけを難しくしている「場所別」という考え方
例えば、目の前のリビングが散らかっているとします。
そこには、
本、書類、文房具、食べ物、子どものモノ、夫のモノ、自分のモノ……
いろいろな種類のモノが混ざっています。
ここで「リビングを片づけよう」とすると、目についたモノを一つずつ、
「これはどうする?」
「どこに置く?」
と判断していくことになります。
これって、結構疲れるんです。
なぜなら、モノを片づけながら、同時に「何の仲間なのか」「誰のモノなのか」「どこに置くのか」まで考えなくてはいけないから。
だから、なかなか片づけが進まない。
そこで、まずやってほしいのが、
「モノのチームをつくる」ことです。
まずは「仲間」を集めてみる

片づけレッスンで、あまりにもモノがゴチャゴチャになっているお家の場合、私は最初から「捨てる・残す」を始めないことがあります。
紙袋などをいくつか用意して、
「まずは、このチームを集めてみましょう」
と声をかけることがあります。
例えば、
- 紙類
- 本類
- 文房具
- 食べ物
- 保育園・学校関係
- お父さんのモノ
- お母さんのモノ
- 子どものモノ
など。
「これは何の仲間かな?」
と考えながら、同じようなモノを集めていきます。
ここで大切なのは、最初から完璧に分類しようとしないこと。
「これはこのチームかな?」
「こっちの仲間っぽいな」
そんな自分の感覚で大丈夫です。
自分の中で「これは仲間だな」と思えることが大切。
モノがチームごとに分かれてくるだけでも、不思議と頭の中まで少しスッキリしてきます。
収納を決めるのは、まだ先です

そして、ここで慌ててはいけないのが、
「どこに収納するか」をすぐに決めること。
仲間を見つけたら、まずは仮置きで大丈夫です。
紙類なら紙袋へ。
文房具なら箱へ。
まずは仲間ごとにまとめておきます。
そして時間が取れるときに、そのチームを全部集めてみる。
例えば「文房具」というチームなら、リビングだけではなく、家の中にある文房具をできるだけ集めてみます。
すると、
「こんなに持っていたんだ!」
と気づくことがあります。
全体が見えると、比べることができる。
そして初めて、
「これは残したい」
「これはもう使わない」
と、一つひとつを見ながら選びやすくなります。
つまり、
集める → チームに分ける → 選ぶ → 最後に定位置を決める。
この順番です。
こんまり®︎流片づけも「モノのカテゴリー」から
こんまり®︎流片づけでは、
衣類 → 本類 → 書類 → 小物類 → 思い出品
という順番で片づけていきます。
これも「場所」ではなく「モノのカテゴリー」で片づけていく方法です。
そして、カテゴリーごとに家中のモノを集めて、一つひとつ手に取りながら、
「これからも一緒に暮らしたいか」
を考えていきます。
比較的判断しやすいモノから始め、最後に思い出品へ進む。
そうすることで、少しずつ「自分にとって何が大切なのか」を見極める力も育っていきます。
モノを分けると、暮らしもラクになる

仲間ごとにモノをまとめて、残したいモノを選んだら、そこで初めて定位置を決めます。
同じチームのモノは、できるだけ近くに置く。
そうすると、使うときも戻すときも迷いにくくなります。
「ここになければ、我が家にはない」
という状態もつくりやすくなります。
そうすると、
「どこにあるんだろう?」
と探し続けたり、
「家にあったのに、また買ってしまった!」
ということも減っていきます。
そして何より、家族にも場所を伝えやすくなります。
以前の私は、収納場所を私しか知らない状態だったので、家族から聞かれるたびに、
「また私に聞くの?」
と、内心イライラしていました。
でも、モノの仲間をつくり、定位置を決めていくと、
「家族みんながわかる家」
に少しずつ変わっていきます。
「誰のモノか」を分けることも大切
そして、もう一つ大切なのが、
「これは誰のモノ?」
と分けること。
家の中には、自分のモノだけではなく、家族のモノもあります。
「お父さんのモノ」
「お母さんのモノ」
「子どものモノ」
と分けてみるだけでも、
「これは私が片づけるモノではないんだ」
と気づくことがあります。
家の中が散らかっていると、つい「全部なんとかしなきゃ」と思ってしまうけれど、実は自分が背負わなくてもいいモノまで抱えていることもあるんです。
モノを分けることは、ただ部屋をきれいにするためだけではありません。
「私は何を持っているんだろう」
「これは誰のモノなんだろう」
「何を大切にしたいんだろう」
そんなことを知るきっかけにもなります。
一気に片づけを進めたいなら
ここまで読んで、
「なるほど。全部集めて、一気に片づけたら早そう!」
と思った方もいるかもしれません。
実際、家中のモノをカテゴリーごとに集めて、一気に片づけを進めると、暮らしが大きく変わることがあります。
ただ、これを一人でやろうとすると、かなりの気力と体力が必要です。
「どこから集めればいい?」
「これは何の仲間?」
「残すか手放すか迷って、手が止まる……」
そんなこともあります。
もし、
「今度こそ、一気に片づけを終わらせたい」
と思っているなら、片づけコンサルタントと一緒に進めるのもおすすめです。
モノを集めるところから一緒に進め、迷ったときには考えを整理しながら選んでいく。
一人では途方に暮れてしまうような量でも、誰かと一緒だからこそ、最後まで進められることがあります。
もちろん、まずは自分で小さなチームを一つ作ってみるところからでも大丈夫。
今の自分にできる方法で、始めてみてくださいね。
片づけは「収納」から始めなくていい
片づけようと思うと、つい収納用品を買いたくなります。
「この引き出しに入れよう」
「このケースを買おう」
「ここに収納すればスッキリするかな」
でも、収納を考えるのは最後で大丈夫。
まずは、
仲間を見つける。
そして、
全部集めて、今の自分に必要なモノを選ぶ。
そのあとで、
自分や家族が使いやすい場所に定位置を決める。
この順番を知っているだけでも、片づけはずいぶんラクになります。
まずは、目の前のモノから
「片づけたいけれど、どこから始めればいいかわからない」
そんなときは、家中を一気に片づけなくても大丈夫です。
まずは目の前のモノを見て、
「これは何のチームかな?」
と、仲間を見つけてみてください。
一つのチームを集めてみる。
それだけでも十分、片づけの一歩です。
モノが分かれると、頭の中も少しずつ整理されていきます。
そして、モノを選んでいくうちに、
「私はこれが好きなんだ」
「これはもう今の私には必要ないんだ」
「こんなに大切にしていたんだ」
そんな、自分自身の気持ちにも気づいていきます。
片づけは、部屋をきれいにするためだけのものではありません。
自分の暮らしに何があるのかを知ること。
そして、
これからどんな暮らしをしたいのかを、自分で選び直していくこと。
だから、片づけられない自分を責めなくて大丈夫。
もしかしたらあなたは、片づけが苦手なのではなく、
まだ、自分に合った片づけ方を知らないだけなのかもしれません。
まずは今日、目の前のモノから。
「あなたは、どのチーム?」
そんなふうに、仲間を見つけるところから始めてみませんか。
