「わがまま」って、どんなイメージがありますか?
自分勝手で、空気を読まなくて、
周りを困らせてしまうもの。
そんな印象を持っている方も多いかもしれません。
だからこそ、私たちは無意識のうちに
「わがままにならないように」と気をつけながら
日々を過ごしているのだと思います。
周りに合わせること。
空気を読むこと。
波風を立てないこと。
それはとても大切なことです。
でも、片づけをしてから、ふと立ち止まって思うことがあります。
「私は、本当はどうしたいんだろう?」
“わがまま”という言葉は、
漢字で書くと「我がまま」。
“我”という字には、「私」という意味があります。
そう考えると、
わがままはただの自分勝手ではなく、
「私のままであること」
とも捉えられるのかもしれません。
もちろん、
周りを傷つけてまで自分を押し通すこととは違います。
でも、だからといって
自分の気持ちをずっと後回しにしてしまうと、
何が好きなのか
何が心地いいのか
何を選びたいのか
だんだんわからなくなってしまうことがあります。
そして気づいたときには、
なんとなく毎日をこなしているだけのような、
「自分の人生なのに、どこか他人事のような感覚」に
なってしまうこともあるのかもしれません。
片づけの現場でも、よく感じることがあります。
「どっちがいいですか?」
「普通はどれくらい持っているものですか?」
そうやって、正解を外に探してしまう場面です。
でも本当は、
どっちが正しいかではなくて、
どっちが自分にとってしっくりくるか。
それを感じることが大切なのだと思います。
ときめきで選ぶ、ということは
自分の心に問いかけること。
嬉しい方はどっちだろう。
安心する方はどっちだろう。
ほっとするのはどっちだろう。
そんなふうに、
自分の感覚に耳を澄ませて選んでいく。
それは決してわがままではなく、
「私のままでいること」
なのだと思います。
最初は少し勇気がいるかもしれません。
でも、小さな選択からで大丈夫です。
今日はどの靴で出かけよう。
どの口紅の色にしよう。
どんな香りがいいかな、と感じてみる。
そんな日常の中で、
少しずつ「自分で選ぶ」ことを重ねていく。
そうしていくうちに、
自分の気持ちとのズレが少しずつ減っていき、
気づいたら、
「これが私なんだ」と思える感覚が
戻ってくるのかもしれません。
わがままではなく、私のまま。
片づけは、その感覚を思い出すための
やさしいきっかけになるのだと思います。
こんまり流片づけシニアコンサルタント
池田やよい
